地方の中学受験の向き合い方について考える

B!

我が家の息子は中学受験をしていません。

 

その決断は小3に判断したのでわりと早かったです。。

 

1つめは田舎に住んでいるので魅力的な進学先がない。2つめは中学受験を目指すための精神的な成長が遅いと感じたためです。

 

もし、同じような環境で中学受験に迷われている方の参考になるかわかりませんが、興味があれば読んでください。

 

●地方の中学受験はそもそも進学先が少ない

地方の中学受験事情は都会に比べると進学先の幅が狭いです。

 

学業を中心に考えた進学を希望する場合は、わが町では国立と公立中高一貫校の2つがメインとなります。私立は管理人の先入観もありますが偏差値も国公立2つよりもはるかに劣ります。

 

すなわち選択肢は2校になってしまいます。この2校に各小学校の成績上位生徒と教育熱心な家庭層が受験することになります。

 

偏差値的には他県の私立中高一貫校に比べると低いです。しかし、受験校が少ないので合格上位層はそれなりの学力があり、逆に合格点ギリギリの子は合格上位層との学力差があります。

 

合格者の得点分布にはかなりばらつきがあると思います。首都圏のように細かく偏差値が分かれて学校が存在ているわけではないので、どうしても同じ合格者でも学力に差があります。

 

点数ギリギリで合格したお子さんは入学後もよほど気合を入れて学習に向き合わないと落ちこぼれてしまう可能性もあります。

 

一方、高得点で合格した上位層の子供の心配は、自分のポンテシャルを満足させるような授業などを受けられず物足りない学校生活になってしまうこと、もしくは、それほど勉強しなくても学校成績が常に上位になるため慢心してしまい日々努力するということを怠ってしまうことなどが考えられます。

 

全国的に中学受験がはやっていますが、お子さんの学力やポテンシャルに合った学校に進学しなければそれほど意味がありません。

 

都市圏に比べ選択肢が少ない地方では、本当に受験する意味があるのか?進学先に選ぶ価値がある学校なのか?ということをよく考えなければなりません。

 

ただし、学校にそれ程魅力が無くても各小学校の成績上位層のお子さんがいるので、お互いに切磋琢磨して、いい意味でのライバル関係で学力が向上することも大いに望めるのは魅力の一つかもしれません。

 

もしかすると地方に住んでいる方はそれが狙いで受験される方が多いのかもしれません。

 

●精神的な成長が早い子が中学受験に向いている

わが子見ていると子供らしく6年生でもかわいい部分が多いですが、精神的にかなり幼いなーと思うことが多々あります。

 

中学受験に限らず受験は、ある程度の自己犠牲が必要となります。

 

高校受験・大学受験・各種資格取得試験など年齢とともに受験勉強の意味や大切さを理解できるようになるので、今・この時・やるべきことに集中し、たんたんと努力することも可能ですが、それでも相当の精神力が必要となります。

 

それが小学生ともなるとやりたいことを我慢して勉強に打ち込むというのはかなりハードルが高いように思います。

 

それができる小学生は精神的に成熟していると思います。皆が公園で遊んでいるとき、野球やサッカー、おにごっこ、ゲームを楽しんでいる時に塾に行ったり、家庭学習できる子は冷静に今やるべきことをある程度理解できているのかなーと思います。

 

もちろん親の強制力で勉強している部分もあると思いますが、それだけでは学力が伸びませんし合格することもできないので、きっかけは親の誘導によるものだとしてもその後の取り組みは本人の意思によるものが大きいと思います。

 

近年の傾向として中学受験することがスタンダードなりつつある首都圏、中学受験することが特別ではなくなってきた地方、そういった環境にいると親としてはあせってしまいがちになり、親の一心だけで子供を中学受験に導こうとするケースもあると思います。

 

管理人も一人の親としてアドバイスできることがあるとすればできるだけ子供の特性をみてあげてください。中学受験をするにはある程度の成熟した精神力が必要となります。

 

まだ、その域まで精神力が達していない場合は、中学受験はスルーし高校受験に備えるのも一つの手段だと思います。また、子供の成熟度を見極める前に中学受験の取り組みを開始した場合は、一度、お子さんと向き合ってみてください。

 

 

 

 

 

 

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